つれあいにモノ申す・夫から・・・・
言い訳でもなく、日本の戦前の男どもは照れ屋です
。
外国の男性のように、
実に白々しいお世辞を言うことは出来ません。
私どもが見ていても何だこんな豚みたいな女かと思うような女房に対しても、
今日のそのピンクのブラウスはとっても似合っているよ、とか、お前は若い時と全
く変わらないね、というようなことを芝居とは思えないような顔して言います。
あれは長年の智恵なんでしょうか?
世の妻たちは、何かと言うと、機関銃のごとく、昭和何年にあなたはこうやった、
何年何月にこういうことをしたと言います。
男は全部それに覚えがあるので、たちまちうろたえてしまう。まさにおっしやる通
りと無条件降伏してしまうのです。
つまり、夫と妻の生き方の差によるものです。
だから、男は、いじめられるという形で借金を払って行くか、若い時から心にもな
いお世辞を言うという形で利子を払っておいて、元金を少なくしておくか、
どちらかなのです。
長々と書きましたが、これは
私こと六地蔵の言い分でなくて、有名な作家「三浦
朱門」の
「夫婦は死ぬまで喧嘩するがよし」の本から引用したものです。
曾野綾子という毒舌の妻を持った三浦朱門だからこそ、実に世の夫族の気持ちを
代弁してくれています。
夫婦は年をとって、死ぬまで夫婦喧嘩をして行くけれど、最後まで喧嘩の出来る
相手がいるということが幸せであつて、白髪になって一人で目を覚まし咳払いを
して、ガウンを着て牛乳沸かして、スイートコーンの缶詰なんかあけて、掻き混
ぜて皿に盛って食うというのは侘びしいじゃありませんか・・・・・・
実感です。
関連記事